心の傷の癒し方③トラウマを確実に癒せるディマティーニ・メソッド®ワーク保存版
心の傷の癒し方、深く傷ついて通常では癒すことが難しいトラウマや心の傷でも、深い気づきで心からの感謝に変えられる、Dr.ディマティーニの「ディマティーニ・メソッド®」を自分で行う具体的な紹介します。
とはいえ、ディマティーニ・メソッド®は目的に応じて千通もの使い方があり、ここで紹介しているのが全てではありません。
ご自分でやってみてうまくいかないときは、ぜひ早川までお問い合わせくださいね。
ここまで、
- 心の傷つきは、具体的な出来事があって起きる
- 人の感じ方には、背景になる原体験や価値観の体系がある
- 癒しの本質は出来事の意味・認識の変化。
見方や感じ方の変化、「気づき」が起きた時に癒しが生じる。 - 癒しを意図的に起こせる方法がある
ということを2回にわたって見てきました。
ディマティーニ・メソッド®の一部を用いる心の傷の癒し方は、
やればやるほど人生が開ける価値あるセルフワークです。
一度コツをつかめれば毎日使え、自分で自分を確実に癒せ、傷つきにくくなります。
【保存版】としてブックマークなどして、いつでも活用して下さい!
まだの方は最初から読んで頂いた方が一層理解が深まります。
心の傷の癒し方①恋愛の暴言18パターンと心の傷とは?価値観との関係とは?
心の傷の癒し方② 6つの分類と傷を広げない自覚→癒しの本質はコレだった!
目次
ディマティーニ式心の傷の癒し方の特徴
前回みたように、心が傷ついた方へのアドバイスの多くは
時間の経過に任せよう、気分転換しようというもので、
(それがご本人にとってそういうものであれば)
気分が紛れ、ストレス解消にはなっても、
癒しといえるような「気づき」にはなかなか至らない、
「偶然」に左右されることが多いものでした。
一方、ディマティーニ式心の傷を癒す方法は、こんな特徴があります。
再現性がある
「こうすればこうなる」と、ステップと効果がはっきりしている、
再現性がある方法です。
科学的
背景には、量子物理学、天文学、数学、心理学、神経学、生理学など、
Dr.ディマティーニによる
何十もの学問分野の40年以上にわたる研究があります。
この表現、大袈裟に見えるかもしれません。
私も最初はピンと来ませんでした。
けれど、実際に様々な機会を経験すると、
ディマティーニの方法は本当に理にかなっていて奥が深く、
Dr.ディマティーニは、研究すること、教えることが心から本当に大好きで、
生きた知識をいつでも取り出せる状態なんだなと感じます。
例えば去年の2日間のセミナー中に、
「この機会にぜひ質問したいことがある」と
講義と直接関係ない宇宙の起源の関連のことを質問された方がいたのですが、
Dr.ディマティーニは即座に喜々として専門的なトークを繰り広げていました。
膨大な知の蓄積があり、問いかけに応じて瞬時に検索がかかってアウトプットされる、
時にこれまでにないインスピレーションがひらめく・・・。
Dr.ディマティーニはまさに「人間行動学のスペシャリスト」「現代の哲人」です。
自分で取り組む(ヒーラー等が癒してくれるものではない)
ディマティーニ式心の傷の癒し方は、
自分にとっての出来事の意味・認識の変化、気づきを自分でおこすものです。
セルフワークなら、手順に従い問いかけの答えを自分で探して書き出します。
ファシリテーターと行う場合は、
ファシリテーターがその都度的確な問いかけを行い、
「こうではありませんか?」とヒントを言ったりしますが、答えを探すのがご本人であることは変わりません。
「こうではありませんか?」と聞かれても、違うなら「違う」と答えればよく、
異なる視点の認識がヒントになって意識が広がれば、
自分の中の答えをご本人が見つけやすくなり、先に進みやすくなります。
(誘導するわけではありません。)
いつでもできる
このような方法なので、
受け身ではなく、セルフワークは自分でいつでもできます。
グサっと来たときに早めに対処すれば、
ストレスをためてメンタルの大きなバランスの崩れを防ぐこともできます。
確かな変化の実感が感じられる
そして、問いかけへの答えがみつかると、
その方自身の記憶や認識に確実に変化が生じます。
というか、認識に変化が生じたから答えが見つかったのであり、
そうでない場合はワークやセッションが進みません。
他の誰かがエネルギーを送るなどのヒーリング、
チャネリング、○○診断、占いなどと大きく違う点ですね。
もちろんそのような方法でも、
楽しい時間を過ごすことができたり、
心が軽くなって辛さがやわらいだり、気づきが生じることがあると思います。
ただ、「実感としてよくわからない」~「そうかもしれないな」~「確かに!」と幅があり、
「確かに!」と感じられても100%の確信ではないことも多いのではないでしょうか。
ディマティーニ式では、
(本格的なディマティーニ・メソッド®ならより一層)
自分自身の感覚・感情で、癒された実感が確かなものとして感じられ、
まさに「気づき」「インスピレーション」の体験になります。
深く腑に落ち、自分の記憶が上書きされ、
過去が変わるといってもよいでしょう。
ぶり返さない・持続する、ステージが変わる
また、ディマティーニ式の心の傷を癒す方法は、
一度癒しが起きたら、傷つきの感覚や感情自体がなくなり、
心が軽くなり、ぶり返さない特徴があります。
(本格的なディマティーニ・メソッド®を完了したら、最悪だと思っていた出来事にさえ感謝出来るようになります。
取り組む前は、負けを認めることになりそうで感謝なんてとんでもないと思えるかもしれませんが、
相手を変えたいなどの感情もなくなります。)
自分の変化に期待して、とにかくやってみよう!
思い出したくないほどの体験に向き合うには、
それこそ時間や前段階が必要な場合もあるでしょう。
でも、劇的な癒し体験が一気にやってこなくても、
「そういえば同じ出来事を思い出しても涙ぐんだりしなくなったな」と、
ふと変化を感じたりすることがきっとあります。
何度も取り組んでいるうちに扱える内容が深まり、段階を追って進むこともあるし、
突然深い気づき・インスピレーションが訪れて涙があふれることもあります。
人生の旅はその後も続くものであり、
一度癒しが起きたからといってその後全く傷つかなくなるわけではない、
けれど、多くの場合、
同じようなことが起きても以前のように傷つかなくなるし、
対処法がわかっている安心感、宇宙のバランスへの信頼感が増して、
心に余裕ができてくるはずです。
他の一般的な方法に比べて短時間で確実な効果が期待できるので、
読んでなるほどと思うだけではなく、実際にやってみてください!
やり方が適切であれば、
どこまで行けるかは、とことん自分に向き合う姿勢次第でしょう。
認識のバランスをとる体験を繰り返しているうちに、
傷つくような出来事でさえも成長するチャンスだとわかるようになり、
試練にも感謝出来るようになれる、
ここでご紹介するのは、そんな方法です!
ステップゼロ:本気で自分に向き合う決心をする
ステップ1に取り組む前提の確認事項(ステップゼロ)として、本気でやろうと決めることが重要です。
全く初めての方は、やる前にあまり難しく考える必要はないですが、
もしかすると、過去にディマティーニ・メソッド®をやろうとしたけれど
なかなか進まなかった方がいらっしゃるかもしれませんし、
そのような体験談を聞いたり読んだりしたことがあるかもしれません。
ワークは、通常思いつかないような問いかけを自分に行うものなので、
答えがなかなか見つからず進みにくい場合も確かにあります。
でも、「とにかくやってみよう」、「とことん自分に向き合おう」と決めて下さい。
やる気を出すには、
「これをやり遂げたら自分の人生にどんな恩恵(ベネフィット・メリット)があるか」、
心からやりたいと思えるまで、具体的にたくさん書き出すのがディマティーニ式です。
ワークをやり始めて、途中でつまってしまった場合や、やる気が出なくなってしまった場合も、
このステップゼロに戻ってください。
自覚的または無自覚的な、「変わりたくない」「認めたくない」意識
人によっては、ご本人に自覚がある無しにかかわらず、
傷付いた被害者のままでいる方が都合がよいと思っている場合があります。
理由はケースバイケースで、自分で気づいていただかないとわかりませんが、
関心を向けてもらえる、優しい言葉をかけてもらえる、かまってもらえる、
責任をとらなくていい、選択しなくていい、ラク、
特定の集団に帰属していられる など。
(そのメリットの方がデメリットよりも大きいと本人が認識している。)
弱気なタイプの方だけでなく、
自己増長、自己崇拝が強い方、他者を非難したり攻撃したりする傾向が強い方が、
プライドが傷つくことを恐れていたり、
自分が傷ついたことを認められないけれど実は傷ついている、
他者や自分を愛せていないなどのケースもあるでしょう。
傷ついた被害者のままでいたい意識、
自分を高い位置に置いておきたい意識、
このような状態では、
ワークをするのを拒んだり、
本当に自分が変わりそうになったら、自覚的に、または無自覚に、
それ以上進むのを避けるというような言動が起きるかもしれません。
自己価値観の低さ、逆にプライドの高さなどから、
本当はバランスが取れていない状態であってもそこに居心地の良さを感じる・・・。
変化を恐れる気持ちが生じることは誰にでもあり、
「コンフォートゾーンから出たくない」というブロックは
自分ではわからなないことが多くちょっとやっかいですが、
でもだからといって止まらずに、出来ることから進みましょう。
ワークのやる気を出すワーク
「変わりたくない」「認めたくない」意識も、この後のステップで詳しく説明する
ものごとの片面しか見えていない状態での「ちょっとした勘違い」の一種です。
- (ステップゼロのステップ1)
心の傷が癒されるとどんな不都合があると思っているか、ブロックの本質をはっきりさせる - (ステップゼロのステップ2)
心の傷が癒されるとどんな好都合があるか、ブロックがなくなるまで見つけ、たくさん書き出す - (ステップゼロのステップ3)
心の傷が癒されないままだとどんな不都合があるか、ブロックがなくなるまで再確認する
(本来はあえてしなくても十分感じているはずですが、そこから抜け出したくない気持ちが強いなら、このままだとさらにどんな不都合が起きる可能性があるかに意識を向けます。)
こんなワークをすると、「癒されても大丈夫」とわかり、先に進めるでしょう。
無理やり学ばされる前に自ら課題をクリアしよう
ちなみに、このように意識して取り組まなくても、
宇宙にはバランスをとる力が常に働いているので、
いずれ何か別の形で、そのままではいられない出来事が起きるでしょう。
リアルに大変な出来事に巻き込まれて自分を変えざるをえなくなるより、
意識的に取り組んで少しでも早く良い状態になってしまった方がラクだし、
きっと、思ってもみなかった扉が開けますよ。
なお、 ご本人がワークをやりたがっていないのにやらせたい気持ちが生じる方も、
相手を変えたがっている自分の方を見てワークをするのがお勧めです。
ディマティーニ式、気づき・癒しを生じさせる3つのステップ
まずは基本的な流れから。
本格的なディマティーニ・メソッド®では、
「自分以外を対象にしたB面」と呼ばれるフォームがあり、
7つのステップがありますが、
今回はそのうちの主に3つのステップを使います。
また、身近な方が亡くなったなど「喪失感」や「欠乏感」を癒せるC面と呼ばれるフォームもあり、
こちらも部分的に取り入れています。
基本的な流れ
ステップ1:傷つきの場面や意味をつかむ
傷ついた場面、一番いやだったこと・傷つきの本質を
できるだけ具体的にはっきりさせる
ステップ2:傷つきの恩恵・メリットをみつける
ステップ1で明らかにした「一番いやだったこと・傷つきの本質」の、
良かったこと(メリット・ベネフィット)を書きだす
基本的な流れはこれだけで、とってもシンプルです。
(ステップ3については、ステップ1とステップ2の詳細説明の後で紹介します。)
ステップ1の詳細 具体的に掘り下げる
まず、どんな出来事でどんなふうに傷ついたのか、
誰に対して何を一番いやだと思っているのかはっきりさせます。
例えば、「失恋」や「婚約破棄」といっても、
出来事をひとまとめにしてそのように呼んでいるだけで、
「失恋」という出来事、「婚約破棄」という出来事があったわけではありません。
相手が一方的にふった、婚約を破棄したという単純な話ではないかもしれないし、
当事者の間のことだけではなく、親同士がもめて自分が傷ついたなど、
その出来事の一番ショックでイヤで傷ついたポイントは人によって異なります。
時間の経過とともに、記憶が歪んでいることもあります。
そのままだと癒しが生じにくいので、バラバラにひもときましょう。
場面を具体的に思い出す
どの場面で傷つきが生じたのか、具体的に場面をはっきりさせます。
失恋ならば、
カフェで恋人から「もう好きじゃなくなった」と別れを切り出された時なのか、
彼氏・彼女が他の人と一緒に腕を組んでお店から出てきたのを見てしまった時なのか、
走り去る彼の車を茫然と見送っている時か・・・
具体的な意味をはっきりさせる
そして、その場面で、何にどのように傷付いたのか、
何が一番嫌なのか、何を失ったと感じているのか…
最も心が傷ついた特性や意味をはっきりさせ、シンプルな言葉にします。
見捨てられて一人ぼっち・孤独だと感じたのか、
一緒にいる価値がないと侮辱されたように感じたのか、
別れを告げられた理由がわからないことに困惑しているのか、
タイミングが突然過ぎたのか、
二股をかけられていてバカにされたと感じたのか、
外見のコンプレックスを否定されたのか ・・・・
あらためて場面や特性をはっきりさせようとすると、
それまで思っていたのと、傷ついた(と感じた)核心ポイントが実は違うと気づくこともあります。
「もう好きじゃなくなった」をどういう意味として聞くかもいろいろあるでしょう。
もらったプレゼントを返さなければいけなくなることを怖れたり、
経済的な援助がなくなるのを困ったぞと思うかもしれないし、
ふられた自分はカッコ悪い、恥をかかされたのが一番許せないポイントに感じる方もいるかもしれません。
違う場面が思い浮かぶことも
恋人から別れを告げられた場面や辛さを深めていったら、
ふと、もっと小さい子供のころに、
親に怒られて家に入れてもらえなかった時のことを思い出したなど、
その傷つきの出来事の原体験が別にあることに気づくかもしれません。
実際やってみると色々出てくるかもしれませんが、
なにはともあれ、
心の傷(だと自分が感じていること)の場面と核心の意味を、具体的にはっきりさせます。
取り組んでいた出来事より以前の出来事を思い出したような場合、
ワークの対象を原体験の方にした方が多くの傷つきが癒される可能性が高いですが、
セルフワークですので、
取り組みやすい方から取り組んで、時間がある時に両方されたらいいと思います。
ここまでがステップ1です。
とにかく「具体的に、どういう意味か」しっかりつかむのがポイントです。
ステップ2の詳細 傷つきの恩恵を見つける
ステップ2は
ステップ1で明らかにした一番いやだったこと・傷つきの本質の、
良かったこと(メリット・ベネフィット)を書きだす。
です。
初めての方は、
【イヤだったことのメリット】って何かの間違い?と思うかもしれませんが、
これであっています。
ステップ2の質問の言い替え例
あなたは、その心が傷つく出来事から、どのような恩恵を得ましたか?
あなたは、その心が傷つく出来事のお陰で、どんなことができるようになりましたか?
あなたは、その心が傷つく出来事のせいで、何をしなくてすみましたか?
その心が傷つく出来事は、あなたが人生の目的の達成に近づくのにどのように役立ちましたか?
その心が傷つく出来事は、あなたが人生の目的の達成に必要などんな力を育みましたか?
その心が傷つく出来事は、あなたが人生で大事にしていることをするどんなチャンスをもたらしましたか?
・・・・・
※ 人生の目的、人生で大事にしていること、自分にとって価値が高いことがわからないという方は、
やりたいことがわからない方へ ディマティーニ式 本当にやりたいことの見つけ方 をお読みください!
数をたくさん書き出す
少しでも、「あ、そういえば」と思い浮かぶことがあったらどんどん書きだして下さい。
丁寧に文章にする必要は全くないので、スピードと数を重視して下さい。
一つ思いついたら、そこから派生すること、付随して体験した出来事のメリットへとつなげていって下さい。
傷つきとは「悪い面 >良い面」という記憶
ここでちょっと復習です。
復習:「イヤなことを言われたら傷つくのが当たり前」ではない
1回目の投稿をお読みいただきましたか?覚えていますか?
すごく痩せている人がデブと言われても傷つかない。
「あなたって頼りない人ね」と言われて、傷つく男性もいれば、怒る人、素直に認める人もいる。
原体験によって価値観が育まれ、
価値観によって出来事の受け止め方が異なるのでしたね。
そして、「婚約破棄」でさえ、愛情深い出来事である場合がある。
実際に、婚約破棄され自殺未遂までした女性が、
ディマティーニ・メソッド®を通じて、
その出来事に感謝するようになった手記もある・・・・・
気分の浮き沈み、不眠、「自分のことが好きになれない」、孤独感などに苦しんでいた女性⑩婚約破棄編
つまり、同じ出来事でも、見方が変われば意味が変わるのでしたね。
全てのことには両面性がある
Dr.ディマティーニは、
全ての出来事に、良い面と悪い面 (プラスとマイナス、ポジティブとネガティブ)が同じだけあるといいます。
傷ついた出来事、イヤな出来事というのは、
その人がイヤなこと・悪いことと認識しているということであり、
出来事そのものが「イヤなこと」「悪いこと」なわけではなく、
見方を変えれば、良い面も必ず同じだけ認識することが可能です。
ディマティーニ・メソッド®は、
量子物理学の世界で明らかになっている「粒子と反粒子が衝突すると光が現れる」ことから、
感情においても同じことが起きるのではと仮説がひらめき、誕生しました。
(ブレイクスルー・エクスペリエンスというDr.ディマティーニの2日間のセミナーでは
1日目の午前中にこのあたりの講義があります。)
バランスの崩れ
ディマティーニ風に表現すると、
心に傷があって辛い、苦しいと感じている状態とは、
何かの出来事を体験し、
良い面よりも悪い面の方が多いと認識している状態です。
悪い面>良い面
ネガティブ>ポジティブ
マイナス>プラス
でも、これが絶対的に動かしがたい真実ではなく、
いうなれば「ちょっと勘違いしている状態」なのです。
反対の側面を意図的に自分でみつける
ステップ2では、
出来事の悪い方が多く見えている状態、
本来のバランスが取れた状態に比べると認識が偏っている状態から、
悪い面とぴったり釣り合うまで、良い面もあることを自分でみつけていきます。
今まで認識できていなかったことが見えてくるたびに、
傷つきの元になったと思っていた出来事は、
「そんなに悪いことばかりじゃなかったんだな」とわかり、
両方の認識がぴったり同じになったら、
出来事それ自体良くも悪くもないことが、ご自分の感覚・感情で実感を伴って腑に落ちます。
本格的なディマティーニ・メソッド®では、ここで紹介している2つのステップの他にも、
多角的に認識のバランスをとる問いかけをします。
完全にバランスが取れると感謝出来るようになります。
気分の浮き沈み、不眠・・・に苦しんでいた女性のステップ2の例
婚約破棄されたメリットとして次のようなことに気づきました。
- 研究に集中する素晴らしい環境(時間、生活スタイル、慰謝料によるお金)を得ることができ、
- 今の恋人に出会い、
- 自己洞察を深めて、親子関係やレイプ、そして婚約破棄についてのこころの痛みにまで取り組み、
- 女性性を解放することができた、家事が大好きになった
喪失・欠乏感の場合
傷つきが喪失に関するものなら、
何を失ったと思っているのかをはっきりさせ、
その特性が形を変えてどのように現れているかを見つけます。
(上記の、「婚約破棄編」でも、喪失のワークをしていると思います。)
彼氏と別れた→彼氏と食事をすることはなくなった
→女友達とグループで食事を楽しむ機会が増えた、
→その方が気楽で同性ならではの悩みを話すことができるし、
彼氏とは話せなかった、大好きな美容関係の情報交換もできる
→さらにそのことが 仕事に活かせる、収入につながる、新しい人間関係が生まれる ・・・・・
あるいは
アパートに帰って自炊することが増え、料理のレパートリーが増え、健康的になった
デートに使っていたお金を他のことに使えるようになった、それによって・・・・
こんな感じで、失ったと思っていたものがその後どのように形を変えて現れていたか、
新しい形にどんなメリットがあるかをどんどん出していきます。
質的・量的に「悪い面=良い面」「デメリット=メリット」とわかるまで
メリットはご本人が何を大切にしているか、価値観によって異なりますが、
質的にも、量的にも、デメリットの反対のメリットが同じだけ見つかると、
心の傷だと思っていたことが癒されます。
そのような状態になるまでステップ2を続けて下さい。
「人生であなたが大切にしたいことのために、
心が傷ついた出来事はどのように役に立っていましたか?」
あなたなりの答え、あなたにとって大事な意味のある答えが必ずあります。
ステップ1が具体的で、場面や何に傷ついたのかがはっきりしているほど、
ステップ2が見つけやすくなります。
最初はこじつけ的なものでも構わないので、
思いつくことから書き出して、そこからさらにつなげ、広げていって下さい。
※ 人生の目的、人生で大事にしていること、自分にとって価値が高いことは何なのかわからないという方は、
やりたいことがわからない方へ ディマティーニ式 本当にやりたいことの見つけ方 をお読みください!
ステップ3 「○○だったら良かったのに」という仮想の願望を消す
ここでもう一つ、役に立つ問いかけを加えます。
ステップ3(ステップ2の裏返し)
ステップ3は、
ステップ1で明らかにした傷つきの元、一番いやだったことが
もし起こらなかったとしたら、
もし仮想の願望通りだったとしたら
どんな悪いこと・デメリット・不利益があったかを書きだす。
です。
ステップ3を手順としてさらに詳しく書くと次のようになります。
- 「本当はこうだったら良かったのに」と思う、理想的な状態を想像
- その仮想の願望・理想通りの状態になっていた時に生じていただろう悪いこと・デメリット・不利益を書き出す
ステップ2が完了してからステップ3をしてもいいですし、
ステップ2がある程度出てきたけれどそれ以上思いつかないような時にステップ3をやってもいいです。
ステップ3を挟むことで、ステップ2が出やすくなるでしょう。
ステップ3の質問の言い替え例
あなたは、もし、その心が傷つく出来事が起きていなかったら、
(失恋していたのだとしたら、「元カレ・元カノとの関係が続いていたら」
婚約破棄されていたのだとしたら、「そのまま結婚していたら」 といった質問になります)
どのような困ったことがありました?
どんなことが出来なくなりましたか? どんなことが出来ないままでしたか?
人生の目的の達成がどのように遠ざかりましたか?
あなたにとってあまり大事ではない何をしなければいけませんでしたか?
・・・・・
気分の浮き沈み、不眠・・・に苦しんでいた女性のステップ3の例
手記を紹介している30代の女性は、
手記には書かれていませんが、婚約破棄されず、結婚していたら、おそらく、
- 自分の研究に今ほど集中できず成果を出せない
(婚約者は会社の三代目で取締役として会社を継ぐことが決まっており、
婚約者の父は、研究を続けたいという女性の気持ちが家族経営の会社の方針とそぐわないことを前から心配していて、婚約破棄になりました) - 今の恋人と出会えない
- ディマティーニ・メソッド®を通じて自己洞察を深められず、親子関係やレイプの心の痛みを抱えたまま
- 根底に性への嫌悪感や男性不信を抱えたまま
- 心と体がバラバラでセックスを楽しめない
- 嫁ぎ先の家族と無理して付き合っていたかもしれない
- 「大嫌いで時間の無駄、こんなことせず研究をしたい」と不満を抱えながらイヤイヤ家事をしていた
などのデメリットがあったでしょう。
婚約破棄編 ディマティーニ・メソッド®を完了した例
このように、それまで認識できていなかった、出来事の反対の側面を認識できると、
「婚約破棄」は、当時は自殺未遂するほど心に大きな傷を残したけれど、
今となっては、「あのまま結婚していなくて本当に良かった!」と思え、
心の傷は癒されています。
この女性は、
私は慰謝料という研究資金をたくさんもらえたし、論文も書けたし、内的な魅力も深まった。
ほんと、自分から破棄してお金までくれてありがとう!!」
と笑顔で答えられるようになりました。
出来事自体は何も変わっていないけれど、
さらに何年も、何十年も時間が経過して傷がいやされるのを待つ必要もなく、
自分に向き合う強い意志があれば、
ほんの数時間で劇的な変化が起きる素晴らしい実例ですね。
※ 本格的なディマティーニ・メソッド®では、ここで紹介している3つの他にも
多角的に認識のバランスをとる問いかけをします。
まとめ:全体の流れをおさらい
- ステップゼロ 決意
傷つきを癒したい気持ちの確認。とにかくやってみようと決める。 - ステップ1 傷つきの場面や意味をつかむ
出来事の具体的な場面や傷つきのポイントをはっきりさせる。 - ステップ2 傷つきの恩恵・メリットをみつける
傷つきのメリットを見つける。
なにも失っておらず、どのように良い形に代わって現れているか見つける。 - ステップ3 仮想の願望を消す(ステップ2の裏返し)
「こうだったら良かったのに」という願望通りでも、デメリットがあったことに気づく。
完了すると
完了すると、次のような実感があるでしょう。
- 心が軽くなる
- 傷ついた感覚・辛さ・傷みがなくなる
- 同じ場面を思い出しても辛さを感じない
- 「○○だったらよかったのに」という思い(幻想)がなくなる
その時だけの気分の変化ではない、根底からの変化が起きます。
ですので、一つ二つ思いついて、なるほどと思ったところでやめてしまわず、
他には?他には?もっとほかには?と、
「でもやっぱりあんな出来事ない方がよかった」と思う気持ちがなくなるまでがんばって下さい。
やるかやらないか、どこまでやるかはあなたの自由ですが、
本当に心の傷を癒したいのなら、あきらめずにやる価値はあります。
心の傷を癒し、重荷を手放して軽やかに次のステージに進みましょう。
ファシリテーターの個人セッションで本格的に癒しを体験したい方、
ディマティーニ・メソッド®ファシリテーターの早川昌美がサポートいたします!
スカイプセッションも可能です。
自分を変えて未来を選ぶ
なりたい自分への最速最短サポーター 早川昌美の公式サイト クォンタム・アウェアネスはこちら!
また、2016年5月にDr.ディマティーニが来日して「ブレイクスルー・エクスペリエンス」という2日間のセミナーが開催されます。
インターネットからのお申し込みは、3月末で早期申込価格ではなくなっていますが、
早川を通じて、最安値でお申し込みいただけますので、是非お問い合わせください!
次にBTEが開催されるのは2年後の予定ですので、この機会を逃さないでくださいね!
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