「早寝早起き朝ごはん」
というスローガンを聞いたことがありますか?
文部科学省が推進する、国民運動のスローガンです。
わたしはこのスローガンを
長女が幼稚園に通っていたときに参加した講演で、はじめて聞きました。
その講演では、
「子どもの脳の発達を考えて、9時には寝かせるようにしてください。」
と大学の先生が話していました。
その話を聞いて以来、
子どもが9時には寝かせなければ!と思うようになりました。
9時には寝かせなければ!
7時すぎに家に帰って、
ごはんを食べて、後片付けをし、お風呂に入り、次の日の支度をしていると、
8時半を超してしまうことがほとんどです。
9時までに布団に入ることができたとしても、
9時までに眠るところまで至らないことが多いです。
しかし、スローガンを聞いてからと言うもの、
「9時には寝かせなければ!」
と思っているので、
9時近くなると、
「9時までに寝ると、頭の回転がよくなるし、
思いっきりお友達と遊べるんだって!
誰が最初に寝れるかな?!」
と比較的やさしく娘達に早く眠ることを促します。
9時を過ぎても布団の中で娘達がおしゃべりに夢中になっていると、
「9時すぎちゃったよ、明日起きられないよ!早く寝なさい!」
と注意をします。
それでもおしゃべりが終わらないときには、
「今度しゃべったら、お布団を廊下に出しちゃうよ!」
と怖い声で、脅します。
それでも眠らないときには、
「しゃべってないで、もう早く寝なさい!」
とヒステリックに怒ります。
それでも眠らないときには、
布団を廊下に出します。
布団を廊下に出すに至ったときは、
「お母さん許して~、もう寝ます~、廊下に出さないで~」
と娘達が泣き叫びます。
さんざん泣き叫んだ後、泣きながら寝ます。
早く眠らせる、ただそのために、
脅したり、ヒステリックに怒ったり、布団を廊下に出したりしてしまうなんて、
自分はひどい親だな、と自己嫌悪に陥ったり、
すぐに寝てくれない子どもに対してイライラしたりします。
みなさんは、そういうことありませんか?
自分は駄目な親だなと思ったときにはワーク!
脅す
怒鳴る
体罰を与える
・
・
・
など、世間一般に
「親として子どもにやってはいけない」
とされていることを、自分はやってしまう、と自己嫌悪に陥ったときにも、
これまでにご紹介した「心の傷を癒しバランスをとり子育てのイライラ・ストレスを解消するワーク」で心のバランスをとることができます。
出来事のメリットを探す
脅す、怒鳴る、体罰を与えることのメリットを娘と、わたしについて挙げます。
娘のメリット
・おしゃべりをやめて、早めに寝れた。
・遅く寝る場合に比べて、じっくり眠れた。
・じっくり眠れたので、学校生活、児童館で元気に活動できた。
・学校では、連続逆上がりを先生に披露して褒められた。
・児童館では、一輪車の練習に集中して取り組み、大分乗れるようになった。
・一輪車に大分乗れるようになったので、自分に自信がついた。
・脅されたり、怒鳴られたり、体罰を与えられることに対する抵抗力がついた。
・抵抗力があるので、友達から脅されたり、怒鳴られたり、いじわるをされても、受け流すことができた。
・姉妹の仲がよくなった。
・家に帰ってから、寝るまでの間の段取りが以前と比べてよくなった。
・自分の言いたいことを手短に伝えられるようになった。
わたしのメリット
・娘に早く寝てもらえたので、自分もよく眠れた。
・娘に朝早く起きてもらえたので、朝はイライラせずにすんだ。
・元気に学校に行ってくれるので、安心して娘を送り出すことができた。
・よく眠れたので、仕事に集中することができ、早く帰ることができた。
・早く帰ることができたので、娘の話をよく聞くことができた。
・娘の話を聞くことができたので、娘の価値観をよりよく知ることができた。
・娘の価値観を知ることができたので、娘の意思を尊重できた。
わたしが、脅す、怒鳴る、体罰を与えることで、
娘は、多様な価値観を受け入れ、てきぱきと行動できるようになっていました。
同じクラスには、いろいろな価値観の子がいる中、
友達から意地悪されたり、悪口を言われても、軽く受け流すことができています。
学校の先生にも、「しっかりしていますね」と褒められています。
結果として、娘は学校生活を楽しんでいます。
娘が楽しく学校に行ってくれているお陰で、わたしも安心して働くことができていました。
出来事が起きなかった場合のデメリットを探す
脅す、怒鳴る、体罰を与えなかった場合のデメリットを娘と、わたしについて挙げます。
娘のデメリット
・おしゃべりをやめられず、眠るのが遅くなる。
・寝不足になる。
・寝不足なので、学校生活、児童館で元気に活動できない。
・児童館では、一輪車の練習には取り組めず、だらだらとテレビを見て過ごす。
・脅されたり、怒鳴られたり、体罰を与えられることに対する抵抗力がつかない。
・友達から脅されたり、怒鳴られたり、いじわるをされても、受け流せない。
・友達が言うことをきにしたり、友達とトラブルを起こす。
・家に帰っても、ダラダラ過ごす。
・学校の準備ができず、忘れ物が増え、先生に怒られる。
・学校が楽しくなくなる。
わたしのメリット
・寝不足になる。
・娘が朝早く起きないので、朝からイライラする。
・娘が元気に学校に行かないので、イライラする。
・寝不足なので、仕事に集中できず、帰りが遅くなる。
・家に帰ると、娘がダラダラ過ごしているので、イライラする。
・娘の話をよく聞く余裕もなく、娘の変化に気がつかない。
・娘の価値観をよりよく知ることができない。
仮にわたしが、脅さなかったり、怒鳴らなかたり、体罰を与えなかったら、
娘は、多様な価値観を受け入れ、てきぱきと行動できるようにはなりませんでした。
友達から意地悪されたり、悪口を言われても、軽く受け流すことができず、
学校生活が苦痛に感じられます。
娘が学校を楽しめていないことに気付かず、
イライラしてばっかりいることになりそうです。
誰もが完璧です!
結論から言えば、
何をしたとしても、しなかったとしても、あなたは愛に値します。
つまり、駄目な親だな、と思うようなことをしていたとしても、
そのことにはデメリットと同じだけ、メリットがあり、
「自分は駄目な親だ」
という認識は幻想に過ぎません。
ありのままで素晴らしい母親です。
とはいっても、
脅す、怒鳴る、体罰といった世間的にはよくないといわれることがイヤでイヤで仕方がない、
なんとか辞めたいけれども、辞められない、
と思う気持ちも本当によくわかります。
わたしの場合は、
その気持ちの根底には、
「自分が親から愛されなかった。」
という思いがありました。
もっと愛して欲しかったと思っていたからこそ、
理想の親像をつくりあげ、
理想の親のように接してくれない親のことを責めていました。
そして、その理想の親像が今度は自分を責めてきていました。
「あなただって、ひどい親じゃない。よくも人のこと言えたものね!」
と。
そもそも、
「自分が親から愛されなかった。」
という認識は幻想です。
両親に対するワークを通して、この幻想を打ち破ると、
なんだ、わたし愛されていたんだ!と、心がぱっと明るくなり、
自分自身や子どもをもっと好きになることができますよ!
因みに、「早寝早起き朝ごはん」、
確かに脳科学的にも子どもの発達にもいいと実証されていることなんですが、
そこを毎日厳密にすることに執着しなくてもいいということは、
言うまでもありません(苦笑)。
最後までお読みくださってありがとうございました。