皆様、こんにちは。
前回、前々回とディマティーニ・メソッド®とトラウマについてお話させていただきました。
トラウマ・コンプレックスは最高の武器になる!克服できる!
トラウマ・コンプレックスは最高の武器になる!~仲間への波及編
その中で、私の最高価値の1つであるコーラスについてもお話させていただきました。
今回は、私が時折コンサートを聴きに行くこともあるコーラスグループにスポットライトを当て、
喪失と獲得はない、ただあるのは変容のみであるということについてお話できればと思います。
目次
男声コーラスグループ【デュークエイセス】に起きた出来事
男声合唱は4パートでハーモニーを創る
その前に、男声合唱のパート編成について簡単に説明させて下さい。
男声合唱は4つのパートで構成されます。
高い方からトップテナー、セカンドテナー、バリトン、ベース(バス)です。
どのパートも一体となったハーモニーを創る上では大変重要な役割を果たしています。
そして、
今回、スポットライトを当てるコーラスグループはデュークエイセスです。
デュークエイセスとは?
もしかしたら、聞いたことのない方もいらっしゃるかもしれませんが、
かつては紅白歌合戦にも出場したことのあるコーラスグループです。
慶應義塾大学出身者で構成されるダークダックス、
早稲田大学出身者で構成されるボニージャックスと並んで
男声コーラス経験者の中では日本三大コーラスグループと言われています。
同じ部活に属しているメンバーのOBが集まるのではなく、
あくまで当初は面識のなかった社会人の集まりであるという点、
演奏曲のバリエーションが大変広い点が私としては大変魅力的です。
(注:他の2つのグループも私の好きなグループです。)
人気メンバーに予期せぬ出来事が…
さて、そのデュークエイセスは今年60周年を迎えるのですが、ある大きな出来事がありました。
それは。。。
何と結成当初からのメンバーが引退することとなったのです。
私が学生時代にコーラスをしていた時に参考としていたセカンドテナーの方です。
大変甘い綺麗な声の持ち主で、またハンサムな方でもあったので女性ファンの多い方でした。
原因は軽い脳梗塞。
日常生活に支障はなく、かつ歌自体は歌えるようなのですが、
全体でハーモニーを創るとなると一瞬ではあるが、間がズレてしまう。
それはコーラスにとっては命取り。
コーラス経験者はわかるのですが、
その一瞬のズレによって聴衆が気持ちよく演奏を聴けるかどうか、大きく左右されてしまうのです。
昨年中は療養し、何とか代理のメンバーによって復帰を待ったのですが、
残念ながら容態は回復せず、やむなく引退となりました。
引退セレモニーが物議をかもす
しかし、この引退発表がメンバーに対して大きなチャレンジとなりました。
といいますのも、ファンの新年会で本人から引退発表はされたものの、
他のメンバーとのコーラスはなし。
ソロで2,3曲歌っただけで、最後にリーダーから花束を渡されただけ。
60年も苦楽を共にしてきたメンバーに対してあまりにも残酷ではないかとファンは激怒し、
掲示板も引退発表に関する投稿で大荒れとなりました。
引退するメンバーにとっては、
自分のプロとしてのコーラス人生を終わらせることとなり、
かつ残るメンバーにとっては、
新しいメンバーを育成し、かつファンからのチャレンジに耐えつつ、
60周年記念という大きな節目を迎えなければならなくなったのです。
おそらく、皆様はこれをお聞きになると
何と不幸で残念な話だとお感じになるだろうと思います。
しかし、この出来事ですら『愛と感謝』の出来事なのです。
それについては、次回お話させて頂きます。