長女が今年小学校に入学するので、ドタバタと入学準備を進めています。
目次
レッスンバッグの作製に挑戦、そして後悔
先日、レッスンバッグの作製に挑戦しました。
裁縫は得意ではないけれども、結構好きで、娘の服を作ったこともあります。
だから、どんなバッグを作るかをあれこれ妄想して、最初はウキウキしていました。
「大きさは適当でいいか」と思っていたら、小学校の入学説明会で
「大きすぎても小さすぎても問題があるので、指定されたサイズに納めて欲しい!」と説明があり、
実際に作ってみると、その大きさにおさめるのが思ったよりも大変でした。
なんとか指定されたサイズに仕上げることができましたが、
時間とお金をかけた割には見栄えが今一だったので、「買った方がよかったかなぁ」と後悔しました。
「お母さんの手作り」は親子の絆の証?!
『「買った方がよかったかなぁ」と後悔したのは何故か?』
について考えてみたら、「子供に喜んでもらえない気がする」からでした。
さらに、「裁縫が得意ではないのに、何故自分で作ろうとしてしまうのか?」について考えてみたら、
母親が、仕事の合間を縫って、服や袋などの小物を作ってくれたことを思い出しました。
母が服や小物を作ってくれたことがとってもうれしかったので、
わたしも子供に手作りして、子供を喜ばせたい!
と思っていることに気づきました。
つまり、
「お母さんの手作り」は親子の絆の育むことであり、素晴らしいことだ!
と強く思っていることに気づきました。
ポジティブ思考も行きすぎると凶?!
お母さんの手作りは素晴らしいことだ!と賞賛することは、
お母さんの手作りのメリットばかりを見る、偏った見方をしている状態です。
「メリットを見ているのだから、ポジティブ思考でいいではないか?」
とお思いになるかも知れません。
ポジティブ思考はいいことばかりではありません。
物事のメリットばかりを見ていると、そのことに執着するようになってしまい、
結果としてストレスの原因となります。
例えば、「お母さんの手作り」は素晴らしいことだ!と強く思っていると、
今回のわたしのように、裁縫が得意でもないのに「レッスンバッグを手作りしなければならない!」と思ってしまい、
自分が期待するようなバッグを作ることができないと、過剰に落ち込むことになります。
ポジティブ思考も、行きすぎるとストレスのタネになるのです。
心の傷を癒しバランスをとるためのワーク
心酔する出来事に対する偏った見方は、
前回ご紹介した「心の傷を癒しバランスをとるためのワーク」を使って解消することができます。
ステップ1:自分の価値観を知る
まずはあなたの価値観を明らかにします。
ドクター・ディマティーニは、ディマティーニ ・バリュー・デターミネーション(R)と呼ばれる自分の価値観の指標を明らかにする方法を開発しています。
この方法で価値の序列を明らかにするのがおすすめです。
ディマティーニ ・バリュー・デターミネーション(R)は、ドクター・ディマティーニの著書、例えば「 Dr.ディマティーニの最高の自分が見つかる授業 」(フォレスト出版)に紹介されていますので、そちらをご参照下さい。
ステップ2:出来事を詳細に想い出す
ポジティブに捕らえてしまう原因と思われる出来事について、詳細に想い出します。
- それはいつでしたか?
- どこでしたか?
- 周りには誰がいましたか?
- あなたはどんな服装でしたか?
- その場面で何をポジティブに感じましたか?
例えば、わたしは「母から手作りの服を作ってもらった」記憶を思い出しました。
- それはいつでしたか? → 小学4年生
- どこでしたか? → 家
- 周りには誰がいましたか?? → お母さん
- あなたはどんな服装でしたか? → 水玉の服
- その場面で何をポジティブに感じましたか? → お母さんが仕事の合間を縫ってか、水玉のわいい服を作ってくれた
ステップ3:出来事のデメリットを探す
その出来事があったからできなかったこと、しなくてはならなかったことを10以上書き出しましょう。
ステップ3で書き出したメリットは、ステップ1で出したあなたが最高に価値をおくものにとって思わしくないと思うものではありませんか?
例えば、わたしは「お母さんが仕事の合間を縫ってかわいい服を作ってくれた」からこそ、次のようなデメリットを被っていました。
- 母がご飯を作ってくれなかった。
- 母が夕ご飯作りを適当にしたので、父親の機嫌が悪くなった。
- 休日、母が服を作っている間、一緒に出かけられなかった。
- 一緒に出かけられなかったので、テレビをみて過ごした。
- 母は服を作るので疲れて、イライラしていた。
- 服を作るときに、わたしの好みは聞いてもらえなかった。
- 既製服を買ってもらえなかった。
母が仕事の合間を縫ってかわいい服を作ってくれたことで、
一緒に過ごす時間が減ったり、母親の機嫌が悪くなったりと、
わたしが高い価値を置く領域である、家族との絆を深めることが損なわれていたことに気づきました。
ステップ4:出来事が起きなかった場合のメリットを探す
その出来事がなかったとしたら、できたこと、やらなくてすんだことを10以上書き出しましょう。
例えば、わたしは「母が仕事の合間を縫ってかわいい服を作ってくれた」としたら、次のようなデメリットがあると思われました。
- 母が夕ご飯作りをいつも通りしてくれたので、夫婦円満だった。
- 休日、一緒に出かけたり、一緒に話をしたりできた。
- 自分で選んだ既製服を買ってもらえた。
- 自分に似合う服のデザインやサイズを早い時期に把握できた。
母が仕事の合間を縫って、かわいい服を作ってくれなかったとしても、
夫婦仲が円満で、一緒に楽しく過ごす時間が増えるなど、
わたしが高い価値を置く領域である、家族との絆を深めることができていただろうことに気づきました。
ステップ3とステップ4をじっくり行うことで、「どんな出来事にもメリットとデメリットが同じだけある」と感じてもらえると思います!
心のバランスがとれるとあら不思議!子育てのストレスも解消!
ポジティブかネガティブに偏っていた記憶について、心のバランスがとれると、
強くもっていたこだわりが、不思議と小さくなっていきます。
例えば、できあがったレッスンバッグを見て、
「買った方がよかったかなぁ」と思ってイライラしていたのが、
「まぁこれはこれでいいか!」とこだわらなくなりました。
トラウマになっていた過去の記憶とイライラにさようなら!
育児でのストレスは、今回紹介した例のように、「過去のポジティブな記憶」が原因であることがあります。
自分や自分の子供の言動を引き金にイライラした場合、その言動に関連するような過去の記憶がないか探してみて下さい。
もし見つかったら、是非ご紹介したワークを実践し心のバランスをとって下さい。
心のバランスがとれると、ある出来事に貼ってしまっていたレッテルがきれいさっぱりなくなります。
心のバランスがとれると、自分や自分の子供の言動を引き金に、同じことでイライラしなくなりますよ。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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