あなたは、どんな時に心が傷ついたと感じますか?
失恋、暴言、いじめ、パワハラなどで心が傷ついた経験や、癒しの体験がありますか?
今までセラピーを受けたりカウンセリングに通ったり、
セミナーに参加したりなど色々な方法を試したけれど効果を感じられなかった方、
この3回シリーズを是非熟読して下さい。
「心の傷の癒し方」①の前回は、
心の傷とは?心が傷つくとはどういうことかについて、
女性による「心の傷が消えない恋人(彼氏)からの許しがたい一言9パターン」や
男性による「ケンカ中でも言ってはいけない心にわだかまりを残す(彼女の)暴言9パターン」を参考に、
①心が傷つくのは、何かしら具体的な出来事があって起きる
②人の感じ方には、背景になる原体験や価値観の体系がある
ということを見てきました。
今回は、ディマティーニ・メソッド以外の、
お悩み相談サイトなどでアドバイスされているような
「心の傷の癒し方」「心の傷を癒す方法」を紹介しつつ、
「気分転換」と「癒し」の違い、
本当に心が癒される効果のある方法とは?など、考察を深めていきます。
Dr.ディマティーニ式のトラウマや心の傷を癒せる「ディマティーニ・メソッド®」の効果的なワークは、
次回、3回目で紹介しています。
心の傷の癒し方③トラウマを確実に癒せるディマティーニ式ワーク保存版
ではさっそくいきましょう。
心の傷の癒し方 一般編
時間が解決する
今は辛いかもしれないけれど、いずれ時間が解決する、
完全に傷が癒える日は来ないかもしれないがとにかく日々を生きよう、
今は辛くて当然なのでムリに気持ちを変えようとしなくていい、
そのうちあきらめて忘れられる ・・・
このような、時間が解決する、時間の経過に任せようトいうアドバイス、
よく見かけますし、
確かに、そんな風に割り切って日々を暮らしているうちに辛さが和らいでいくこともあるでしょう。
思いつめるとさらにどんどん落ち込んでいってしまうこともありますし、
それよりも、とにかく1日1日を生きるのは大事で、
そういう意識を持って「今ここ」に生きられたら素晴らしいですね。
でも、とにかく生きようというだけでは「方法」としては弱く、
そのようにアドバイスされても、
「もうちょっと何とかならないの?」と感じる方も多いかもしれません。
気分転換する(気持ちで気持ちを変える系)
時間が解決するという、若干受け身的(?)なニュアンスより少し能動的なのが
「気分転換」「気分を紛らわせる」系の方法でしょうか。
具体的には、
もっと恵まれない人やもっと大変な状況と比較して気持ちを変える
自分はマシだと思う、辛いのはあなただけじゃない、もっと恵まれない人がいる etc.
気にしないようにする
傷つけた人は特殊な人で他の人はそんな風に思っていないから気にするな、
深刻になるな、真に受けるな etc.
過去を振り返らない
恨んで忘れろ、前向きになろう、未来に意識を向けよう etc.
どうでしょう?
「気にしないようにしよう」として気にしないって、実際できますか?
このあたりは、ちょっと抽象的で、「気持ちを変えるのに気持ちを使う」というような。
言葉をかけてくれるのが誰なのかや、
シチュエーションなどによっても受け止め方が大きく変わりそう。
意識しないようにしようとするとかえって意識してしまうものですし、
「○○しないようにする」より、「他のことを考える」方がやりやすいですね。
「そうだ、やってみよう」と思う方だけでなく、
「それが出来ないから苦しく辛いし、苦労してるんじゃん!」と言いたくなる方も多いかもしれません。
行動を変えることで気分転換する(行動で気持ちを変える系)
もう少し能動的で、具体的になると、行動を変えることで気分転換を促すもの。
楽しむ・遊ぶ・その他
- 旅行に行く
- スポーツをする
- 口角をあげてムリにでも笑顔を作る
- おいしいものを食べたり飲んだりする
- ハメを外して遊ぶ
- 誰かに話を聞いてもらう
- 動物を飼う etc.
「失恋旅行」「傷心旅行」で新しい出会いが…なんて、いいですよね。
強制的にでも行動を変えると、1人で鬱々としているより気分が紛れて、
負のスパイラルに落ち込まなくて済みそうです。
そしてそこからまた新しい体験ができますね。
ただ、このような方法は、
偶然に期待する要素が強いかも。
また、その行動をしている一定の時間は気分が紛れても、
1人になるとまた辛さや苦しさが戻ってくるかもしれません。
依存や悪い習慣になってしまうと、
食べることを止められない、摂食障害、アルコール依存、
買い物依存、賭博・かけごとへの熱中、
処方薬や市販薬への依存など
中毒、嗜癖・アディクションにつながりかねない危険もあります。
スポーツジムに通う、
アロマの教室に通うなど、
健康的で継続性があるもの、
新しい出会いや一緒に続ける仲間が出来るようなものを選ぶとよさそうですね。
イメージする、アファメーションなど
自分でイメージの中の自分にやさしい言葉をかける、
頭をなでる、抱きしめてあげる
傷が癒されていることをイメージする
明るい前向きなイメージを持つ
自分の支えになる言葉を繰り返す、呪文を唱える、アファメーションを唱える etc.
これらも、自分でできますし、うまくいけばそれなりに効果がありそうです。
どこまで深い癒しになるかは、
その時の意識の深さや気づき次第でしょうか。
言葉を繰り返すのは、
実際に声に出すと呼吸の改善になったり、耳から聞くことにもなり、
2重3重の効果がある場合もありますね。
ただ、表面的なイメージやことばだと一時的な「気分転換」の範疇にとどまるかも?
そういう場合は、やっぱり傷は残っていて、何かのきっかけでまたうずき始めるかもしれません。
反撃する・裁判する(?)
心の傷を癒すのと少し違いますが、
やられっぱなしでいないで一矢報いる、反撃する、
裁判に訴えるというような方法を考える方、アドバイスする方もいます。
個人的にはあまりお勧めしませんが、
ケースバイケースでしょうか・・・。
(不利益をこうむることを放置した方がいいと言っているわけではありません。)
うまく一矢報いることが出来たらスッキリするのかな?
気持ちが外に向かい、具体的に行動することにもなり、
活力が湧いて、新しい体験ができるかもしれませんね。
でも、恨みつらみの方向に向かうとストレスが増えるかも?
相手がさらに反撃してくることも十分予想されます。
新たな敵が増えるかもしれません。
冷静な判断や強さ、覚悟が必要ですね。
信念を持つ、目に見えない何か・信仰・宗教を信じる
悪いことをした人には因果応報で天罰が下る、
いつか報いが行くと思ってあとのことは考えないようにする
いわゆる「宗教」を信じる、神を信じる
あなたはどんな時も神様、仏様、天使、ご先祖様などに守られている
神様、仏様、天使、ご先祖様などに救いを求めよう etc.
信じる気持ちが内側から湧いてきて、
目に見えない存在などを確かに感じられ、
信じてご本人が癒されるのでしたら、素晴らしいことですね。
精神的なことを話せる人とのつながりもできるでしょう。
ただ、信じられるかどうかはこれまたケースバイケースだと思います。
そのような確信の状態に至る前は、
何かを信じようと意識して努力し続けている状態でしょうから、
信念・信仰・確信がある状態とは少し違い、
ある意味、他の方法で気分転換しようとしている時の状態に近いかもしれません。
全体像が見えていないことを自覚し、イヤな記憶を強化しない
イヤな記憶をリピート再生して強めない
もう一つ、紹介しておきたいのは、
イヤな記憶をリピート再生して強めないという視点です。
わたしたちの心は、放っておくと、
出来事の記憶を心の中でリピート再生して、
事実をゆがめ、
個人的に受け取った印象を強めていることが往々にしてあります。
誰かに言われたイヤな言葉が頭から離れなかったり、
失敗のシーンを何度も思い出してしまったり。
最初はちょっと軽くつまづいた程度なのに、
自分でどんどん穴を深く掘ってはまり込み、
抜け出せなくなるようなことを無意識のうちにしてしまいがち。
自分自身で傷に塩を塗り込むようなことはやめようという意識を持つだけでも
傷を悪化させず、軽度ですむかもしれません。
自分の視点が全てではない自覚を持つ
また、「群盲象を評す」、「群盲象をなでる」と
足を触った盲人は「柱のようです」といい、
耳を触った盲人は「扇のようです」という・・・
他者との間で、人によって同じ像をまるで違うものと捉えるけれど全体がわかっていない、
ゾウはそれらすべてを備えている・・・という話がありますが、
自分自身の意識の中でも、
出来事の片方(一部)の側面しか見えていないし、
そのこと自体に気づいていないことが往々にしてあります。
次回紹介するのは、そのあたりにも効果的な方法です。
また、このシリーズでは詳しく書きませんが、瞑想もとても良い方法です。
どんな方法も突き詰めれば、本人の認識次第
ストレス解消は癒し?癒されているのか、感じなくしているのか・・・
いかがでしたか?
ここまでご紹介してきた方法は、
それぞれそれなりに一定の効果が期待できると思います。
ただ、ディマティーニ・メソッド®を体験している立場からすると、
時間が経って傷が癒されるのを待ったり
気分転換などに分類できる方法は、全般的に、
とりあえず心の痛みをまぎらわし、感じなくする方法、
別の刺激や満足を感じることによって、
辛さや心の痛みを和らげながら、
記憶が薄れるのを待ったり、
偶然の出来事に期待する方法のように思います。
ストレス解消にはなっていると思いますが、
はたして、そのことそのものが、ご本人とって、「癒し」になっているでしょうか?
心が「癒される」時に起きていること
心が傷つく出来事があったけれど、がんばってなんとか日々を過ごした、
そうこうしているうちに心が癒された・・・、
と、その時に起きていることの本質は、
- 新しい体験をすることで、価値観の体系や尺度が変わり、出来事に対する感じ方が変わった、
- 出来事の今まで見えていなかった違う側面が見えたことで
出来事の自分にとっての意味合いが変わった
ということだと思います。
それが起きた時に、結果的に心が癒されている。
新たに強く興味関心を引かれることができて、
過去の出来事が気にならなくなった場合も、
心の傷がいやされたと感じると思いますが、
癒しの本質は、時間の経過そのものや気分が変わることそのものではなく、
時間が経過すれば、記憶が薄れるし、
気分を変えていろいろな体験をすれば
人生経験が増え、自然に(宇宙のバランスで)見方や感じ方が変わるチャンスが多く巡ってくる、
その、【見方や感じ方の変化が癒しである】、
【「気づき」が起きた時に癒しが生じる】ということだと思います。
癒しには時間が必要か?たまたま偶然生じるのか?
今回紹介したような、時間が経って傷が癒されるのを待ったり
気分転換などに分類できる方法は
(それがご本人にとってそういうものであれば)
その時々の偶然に左右される面も強いものでした。
(まあ人生に偶然はないとは思っていますけれど。)
その方の価値観、タイプ、その時の状況や、
その情報を誰から受け取ったかなどによって、
同じ方法が心を癒すこともあるし癒さないこともある。
傷心旅行に行ったのに、天気も悪くて気分も晴れず、あ~あ・・・という場合もあるかもしれないし、
人生を変える出会いがあるかもしれません。
いつ心が癒されるかはわからなくても、
少しでも早く癒されるなら
傷つきや落ち込みで長い間苦しみ続けるよりはずっといい、
けれど、もっと短時間で、
「こうすればこうなる」と再現性がある方法がありますよ、
そんな、ディマティーニ式の心の傷の癒し方を紹介しますよ、というのが次回のお話になります。
(とはいえ、全ての出来事に宇宙のバランスが働いており、
どの方法がいい悪いと一概に論じられるものではない、
ディマティーニ・メソッド®に批判的な方、受けつけない方もいらっしゃる。
次回はそれにも若干触れる予定です。)
まとめと次回予告 ディマティーニ式心の傷の癒し方へ
①心が傷つくのは、何かしら具体的な出来事があって起きる
②人の感じ方には、背景になる原体験や価値観の体系がある
③心の傷が癒される本質は、自分にとっての出来事の意味・認識の変化。
見方や感じ方の変化が癒しであり、「気づき」が起きた時に癒しが生じる。
④見方や感じ方の変化、「気づき」は、その気になれば意図的に起こせる方法がある
続きはこちら
心の傷の癒し方③トラウマを確実に癒せるディマティーニ式ワーク保存版
前回の記事はこちら 心の傷の癒し方①心の傷とは?心が傷つくとはどういうこと?
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