こんにちは。新宿天心会の吉田です。
前回は、
「幸せに至る道は、2500年前から示されている。
だけど、実践は難しいし、時代の要求に合わなくなっている部分もあるよ」という話でした。
今回は、ディマティーニ・メソッドを通すと、どんな状態になるのか具体例を交えてお伝えして行こうと思います。
目次
心が閉じている現代人
ディマティーニ・メソッドは、簡単に言えば、閉じた心を開く手法です。
私達現代人の心は、様々な理由で閉ざされがちです。
吉田自身も、かなり閉じていた方でした。
現代だと、いつの間にか閉じてしまうんですよね。
心が閉じてしまうと、見えるものも見えなくなってしまうから厄介です。
心が閉じるのは、思い込みがあるからなんです。
私達は親だとか教師によって、「私は、OOな存在である!」と思わされがちです。
または友人や恋人からかもしれませんが、
「あなたって、OOよね」と言われ、
これをずっと思い込んでしまうことが、良くも悪くもあります。
ひどい場合などは、その発言をした人が既に死んでいるというのに、
何十年も引きずりそのまま生涯を閉じていく例も多々あります。
心が開く良い思い込みならいいのですが、心が閉じる悪い思い込みなら、ナントカしたいものです。
マイナスに偏ったアイデンティティはマイナスの枠の中に入りたがる
「私って、OOだ」
この思い込みを、アイデンティティといいます。
このアイデンティティがマイナスに偏っている場合、
そのアイデンティティの範囲以外の可能性があっても認められないのです。
マイナス枠の中でないと、不安になり居心地が悪いのです。
どんな枠であっても、アイデンティティが収まる枠に入りたがるのが、人間なのです。
つまり、マイナス枠の中で生き続けることになります。
おまけに、アイデンティティがマイナスだと、
アイデンティティは、なかなか気が付かないし、
気が付いても外すことは、かなり至難の技となる厄介なものです。
(ジョンのセミナー、「ブレイク・スルー・エクスペリエンス(BTE)」では、
このアイデンティティを修正するワークも行っています。)
「毎度何年も、同じ失敗を繰り返している」という場合や、
アルコール中毒や薬物中毒患者の場合、
必ずといっていいほど、このアイデンティティに問題があります。
勉強が好きでなかった学校時代の体験
「勉強する子」のアイデンティティを無理やりセット
例えば、吉田はアイデンティティで、こんな経験をしました。
私は学校時代は、決して勉強が好きではありませんでした。
しかし、両親から
「勉強しない子はダメな子。勉強する子は、良い子」と仕込まれたため、
人格を曲げててでも勤しんだ覚えがあります。
アイデンティティが、「私は、勉強する子!」になっていたのですね。
自分が本当にしたいことや、自分の感じたことを押し殺し、
両親という他者の価値観を丸受けにしていたのです。
このため、自分の夢も、好きでもない勉強をしている延長線上にしか、描けませんでした。
だから将来への希望は薄かったしアイマイで、
勉強している自分に誇りも自信も持てなかったです。
どこか中途半端にしか、勉強にも集注できなかった覚えがあります。
それでも自分に鞭打ってガマンにガマンを重ね、
「欲しがりません、勝つまでは!」の精神で(笑)、勉強をしていました。
実際の心境は「勝っても何が欲しいか分かりません。虚しいです。」だったのですが。
言ってみれば、
ブレーキを踏みながら、アクセルを踏んでいるようなものだから、
非常に効率が悪かったし苦しくて、楽しくはありませんでした。
(今なら楽しんでやれると思うのですが)
感覚、感性を押し殺して、机に向かっていた記憶があります。
誤ったアイデンティティをセットされると・・・
この当時に使っていた言葉は、
「~ねばならい!」
「~すべきだ!」
「~すべきではない!」
がメインでした。
「~を、したい♪」は、
本当にレアな少年でした。
これがブレイク・スルーの段階ではなく、ブレイク・ダウンの状態であることを、
ジョンのセミナー、「ブレイク・スルー・エクスペリエンス(BTE)」に参加して知ることになります。
こうなると、学校の勉強に興味がないために勉強ができない友人を見下し差別しましたし、
勉強ができる同級生に嫉妬の炎を燃やしたりしていました。
自分でも思い返しても、嫌なヤツでしたね(笑)
いつも気分が落ち着かない10代を過ごした記憶があります。
誤ったアイデンティティをセットされた場合によく起こることです。
これは、勉強が強制的にできなくなる体調不良がくるまで、
10数年間は人生をさまよった記憶があります。
他者から与えられたアイデンティティに盲従すると、
こうした試練を自分にも周囲にも起こすものなのです。
他者を権威者に祭り上げ自分の可能性をいたずらに低く評価
こんな場合は、自分もしくは両親に、ディマティーニ・メソッドをすると良いです。
すると、「両親は両親。私は私。私ならではの進む道もあるだろう」と心底思えて、
実力を発揮できて、進む道がハッキリと見えてきます。
実際、私は見えてきました。
これがないと、燦然と輝いて目の前に広がる道でも見えないんです。
ビックリするくらいに見えない。
いや、見えても否定しているのかもしれない。
両親に対する罪悪感、自分の力に対する自信の無さ、未知の領域に対する恐怖などで、
道が見えなくなるのです。
無意識に言い訳が出てきたりするのです。
アイデンティティが、為せる業ですね。
吉田の場合は、
普通の人であるはずの両親を、あたかも孤塁の権威者に祭り上げていました。
無限の可能性を持つ自分自身の可能性を、理由なく、いたずらに低く自己評価していたので、
「これが正当」と思い込み、この基準のまま将来を描いていました。
どんなに納得がいかなくても、「人生こういうものだ」と自分に言い聞かせてね。
ディマティーニ・メソッド®は短時間で深い霧を払い心の眼が開く
しかし、ジョンに出会い、
両親の良くも悪くも実態を見たとき、自分自身の真実の姿を見たとき、
様々な誤解・錯覚という名の霧が晴れました。
眼が開きました。
両親や自分の本当の姿が分かるだけではなくて、自分が本当は何をしたいのか、
何をしたくないのかも分かってきたのです。
心の眼が、しっかり開いたからです。
「あの両親で、良かったんだ。
いや、あの両親だからこそ、良かったんだ。
そして、惑わされて良かったし、私には必要だったんだ」と思え、
両親と自分の宿命・運命に、心底感謝できました。
「普通に暮らしていたら、この霧が晴れるまで、一体何年掛かっていたのだろうか?」
こうも思いました。
私の場合、一生無理だったでしょうね。
そんな自信はあります(笑)
私は学生時代にこんな経験をしましたが、人によっては、
社会人になってから、結婚されてから、
似たものを味わう方もいると思います。
年齢の遅い早いは関係なく、
「人間は誰しもが自分の人生の主導権を、自分で握るように仕向けられる」
ということなんだと思います。
ご主人を責める気持ちを止めることができなかった女性
つい先日、ある地方の山奥まで出張で、ディマティーニ・メソッドをして来ました。
その方は、ご主人を責める気持ちを止めることができなかった。
愛しているのに、どうしても責めてしまう自分がいた。
そんな自分を変えたくて、セッションを申し込まれたそうです。
セッションを進めるうちに、色々なことが分かってきました。
自分の本当の才能、自分の本当の性格、傷になった過去の出来事の本当の意味などなど。
そして、ご主人を責めていた原因は、
「自分の至らなさを隠すため」の方便であったことも分かりました。
これも克服して、最後には、「自分の人生にしっかり取り組んでいく覚悟ができた」とのことでした。
この方の場合も同じだと思います。
アイデンティティを、色々な原因で自分に相応しくないモノを入れていた。
この矛盾や不満を、ご主人にぶつけていたのです。
よくあるパターンですね。
吉田家などもこのパターンで、一時期は20年間程、家庭崩壊してましたから、
よくあるパターンですが、深刻になるパターンです。
ですが、ディマティーニ・メソッドを通すことで、自らの価値を認められた。
そして、自分のアイデンティティを取り戻すことに成功したのです。
あの謙虚ながら、自信と確信に満ちた姿は、何ともいえない女性らしく美しい姿でした。
彼女のような奥さんを持てたご主人は、幸せ者ですね。
ディマティーニ・メソッド®は、科学的かつ神秘的手法
ディマティーニメソッドの優れた点は、いくつもあります。
その1つは、
自分に今必要な真実を、自分の直接経験した人生の経験から答を出してくる点です。
これは結構大きいものなんです。
人は、基本的に他人の話を聞きません。
だから、他人からの説教や説得の押し売りは、左耳から右の耳へ素通りしてしまうのです。
ですが、
他の誰も知らない自分の人生経験からくる教訓に対しては、まったく違います。
本当に真剣なるので、深い説得力があります。
体の芯に、響くのです。
多くの心理療法は、新しい知識や、人の沿うべき道、理屈で説得しようとしますが、
ディマティーニ・メソッドは違うのです。
その人が味わった経験だけから出してくるので、強力に効くのです。
だから、大の男性の大人でも、人目はばからず号泣できるのです。
今、自分には何が必要なのか、自分には何が足りないのか。
こうしたことを、自分の心の声で教えてもらえるのが、ディマティーニ・メソッドです。
こうしたものは普通だと、神社のおみくじや、占い師や霊能の人のお告げになるのでしょうか。
でも、ディマティーニメソッドだと、他人に依頼せず自分でできる点が、ありがたいです。
しかも、この自分の中から出てきたアドバイスは、
的確でまさに今取るべき方策とも言えるものばかりです。
それまでの外部にあった倫理や道徳ではなく、自分にだけ合ったアドバイスです。
心が開いている状態なので、
このアドバイスはスッと心に入ってきて、実行できるものなのです。
私も沢山アドバイスが出てきましたし、何度も助けられる思いをしました。
守護霊との対話というか、深い瞑想で得られるものというのは、
「もしかすると、こういうものを言うのかも!」と思ったりしました。
たかだか質問に答えていくだけなのですが、
本当に神秘的であり、厳粛かつ希望に満ちた想いになるものです。
自分の中の本当の声を、聴くことができるメソッド。
自分に起こった、与えられたものの、本当の意味が分かるためのメソッド。
自分の力を発揮するために、余分なものを祓い清めるメソッド。
こんなことを、ファシリテートしたり、セルフDMをしていると、感じる所です。
ジョンは神(GOD)を、
壮大な仕組みを仕掛ける者(Grand Organizing Director)と呼んだりしますが、
ディマティーニ・メソッドを終了すると、
言い得て妙かもしれないと感じます。
ディマティーニ・メソッドに関わるたびに、
神に仕組まれたかのごとくの巧妙な人生の仕掛けに驚きと感動を覚えます。